こないだ、あいみょんの声が好きで〜なんて話をきっかけに、「あぁ、獣になれない私たちの主題歌あいみょんだったなー好きだったなぁ」と思ってYouTubeで聞いたんですよ。
そしたらもう、ドラマの最後のぐっときた場面がフラッシュバックして、心がブラックホールに放り投げられたような気持ちになって。
うわをおおおお、哀愁、ノスタルジー、興奮の再熱、切なさと強さ、小さな勇気、エモーーーー!!!!!
これぞ!!!!エモーション!!!!
ってなった。
獣になれない私たちの、最後。
自分で自分の人生を選び切った晶(新垣結衣)と恒星(松田龍平)が、教会の鐘を聞きにいく。
音が鳴ったか鳴らなかったかは視聴者にはわからなかったけど、ふたりが手をぎゅっと握って終わる。わたしには晶が勇気を出して握りに行ったように見えて。
そこが、あいみょんの主題歌「今夜このまま」の歌詞、
苦いようで甘いようなこの泡に
くぐらせる想いが弾ける
体は言う事を聞かない
「いかないで」って
走ってゆければいいのに
の、「いかないで」って走って行ければいいのに、とすごくリンクして、
うをおおおおおおおおお、なんともいえないこの気持ちぃぃ!!!!!!!
胸をかきむしりたくなるほど、言葉が出なさすぎて悔しいけど、たまらんのです。
この主題歌はドラマのため作られたのかな?とにかく晶の気持ちとリンクするんですよね。辞めるとか単純で簡単な話じゃなくて。とりあえず苦い思いをビールの泡で誤魔化して飲み干す。
このドラマ終わってだいぶ経つけど、すごい好きだ〜〜〜。
去年は晶が飲みたかったけど飲めなかった「ナインテイルドキャッツ」を、恒星がレストランに誘ってふたりで堪能するとか、もう最高だろ。たぶんファイブタップに行ってたら、晶は今年も飲めなかったと思うんだよね。なかなか人は変われないから。
しかし去年はアンナチュラルも最高なドラマだったでしょ!!!!
もうなに?何がいいってなんて言えばいいか分からないくらいよかった。主題歌のかかるタイミングが絶妙でかなりよくてこれぞ職人技!芸術!って感じで。
うーーーーん、なんだろう。アンナチュラルは優しいのです。押し付けがましくないのです。
それを強く感じたのは、ミコト(石原さとみ)が裁判で証言をすることになった話。
若い女性の言うことはあてにならん、ヒステリックだ、みたいな路線でミコトの証言を不利にしようとする検事。それを見ててイライラする。一泡吹かせてやる!と思う私。でも、ドラマではそこは戦わず、中堂さん(井浦新)がかわりに出廷する。
ここ!ここ!!!!!こういうところがね、めちゃいいの!!!!なんて言ったらいいんだろう、わかる?????
あとは医学生アルバイトの六郎(窪田正孝)と、法医学より俺のようになれ!みたいな感じの臨床医の父親とビリビリやり合ってる時。
普通なら最後、父親が「検死も大事だよな!」とか台詞のセンスなさすぎだけど、そういう風に法医学を認めるような発言するんだろうなーって思うけど、最後「勘当だ!」と六郎に言う。
こういうところなの!!!!たまらんのはこういうところ。
気持ちも価値観もそんな変わらないんだよね。時間をかければ交わるかもしれない。交わらないままかもしれない。でもそれはそれでいい。私たちには、今の私に寄り添ってくれる仲間がいる。
そういうところが、優しいなと思うのです。
無理に合わせずとも、分かり合えないまま共生していく。
それぞれ話ごとに、テーマがあるんだけど自然に溶け込んでてすっと入ってくるんだよなぁ。
あああ、話は変わるけど、あいみょんの「生きていたんだよな」もすごい胸にグサグサ突き刺さって揺さぶられるんだよなぁ。
歌詞は結構衝撃的なのですが、
生きて生きて生きて生きて生きて
生きて生きて生きていたんだよな
新しい何かが始まる時
消えたくなっちゃうのかな「今ある命を精一杯生きなさい」なんて
綺麗事だな。
精一杯勇気を振り絞って彼女は空を飛んだ
鳥になって 雲をつかんで
風になって 遥遠くへ
希望を抱いて飛んだ
これがね、もうああああ、ああ、なんと言えばいいのだろうか。
とても当事者目線な感じがするというか。
周りはとやかく言えるんだよね。ただ彼女は生きて生きて生きて、必死で生きて生き抜いて、その結果空を飛んだんだよな。彼女にとってはその道しか残ってなかったんだよな。
決して空を飛ぶことを肯定するのではなく、それを選ぶしかなかった彼女を、必死で生き抜いたんだよね、って人生を労うような、なんというかそんな感じがするのです。
ああ、ここまで語源化できてすっきり。
心を揺さぶられる作品はこれからも大事にしていこう。