朝ドラの中でも名作と名高い『カーネーション』
有難いことに地上波で再放送をしてくれたので、録画をしせっせと見ておりました。
先日最終回を見終わり、震えた。
ここここ、これは…!!朝ドラ界のレジェンドオブレジェンドじゃ…!!!!
★ネタバレ注意
あの有名なコシノ三姉妹のお母さんをモデルにした話。
大正時代に生まれ、日本のファッションデザイナーの草分けとして活躍、やがて女手ひとつで3人の娘を世界的ファッションデザイナーに育て上げたヒロインの、波瀾万丈の物語。
もうとにかくずっっっと話が面白い。
主人公糸子にとってのだんじりだった洋裁への情熱を軸に、もうあれやこれやもう本当に書ききれないんだけど、
わたしが痺れたのはやはり最後の3週ほど。
これまで、糸子は尾野真千子が演じていたのですが、糸子は72歳になっており夏木マリが演じるのです…!!!!
すごいびっくりして、今まで尾野真千子の糸子で一緒に駆け抜けてきたから少し拒絶反応があったんだけど、夏木マリをみてびっくり。
糸子だ…!!!!!間違いなく糸子!!
すごくない?子役からバトンを受け取り尾野真千子が築き上げていった糸子。その糸子なんだよ!!!演じてるのは夏木マリなのに!!!
それが本当にすごくてすごくて、すごいー!!!としか言えない。(語彙力)
それでね、時代は昭和61年になってるの。
ぐっと見慣れた時代に突入してて。
それでね、糸子の孫の里香がね、グレちゃって東京から糸子のところで居候しててさ。
里香の母さんの優子はもう焦るわけ。
高校はでなきゃ!この3年間で人生が決まる!!って糸子に電話するんだよね。
わたしは昭和63年生まれだから、優子の気持ちが分かる。焦るその感覚。子どもが高校半年も休む!?やばい!取り残される!大丈夫なのか将来!!!って。
でも不思議なことに、糸子の人生なんて3年間で決まらん!って言葉もすごく納得できて。
これまでの糸子の人生を一緒に生きたような感覚だから、そんな3年間?高校?そんなので人生決まらんって気持ちもあって。
それがすごい不思議な感覚だった。
私も糸子の人生を駆け抜けたようなそんな体験。
尾野真千子が演じてた時のお馴染みのメンバーは、もうみんな亡くなってて。
宝物を抱えて、最期まで全力で生き切った糸子。
最後、朝ドラの1話目を見る奈津。
子役と尾野真千子の糸子が映って涙が溢れる。
カーネーションの主題歌が流れて、最後の副題の『あなたの愛は生きています』で涙がとまらなくなった。
糸子のように子どもを産まなくても、糸子のようにたくさんの偉業を成し遂げなくても、ああ、どこかで私の愛は生きていくのかな…って。
好きなもの、好きな場所にそっと寄り添うように。
もうとにかくすごくよかった。
1話からまた見返したくなる素晴らしいドラマでした。
レジェンドオブレジェンド!!!!