読書の秋!いやもう冬だけど、を体験中。
今回読んだのは、イヤミスとして有名な湊かなえさん。湊かなえさんの本、中毒性があってたまに読みたくなります。好きです。
短編集でした。
1話目の、【マイディアレスト】
これはかなり主人公に感情移入してしまいました。
主人公目線からの話なので、事実は違うかもしれないけど、妹とお母さんひどくない???
1人目だから育児に力が入ってた、の言い訳じゃ済まされないと思うんだけど…。
力の入れ方おかしいし。
胸が締め付けられてつらかった。
妹にはマジイラっとした。
男女交際や、性について抑制するのは本当に危険だと思った。
4話目の【優しい人】も、読んでてうをおおおってなった。
優しさを搾取される話ってあるあるだけど、でも実体験ではそういう被害にあってる人に出会ったことは今のところない。
私が気づいてないだけかな?
学生時代優しい子いたけど、優しいからこそみんなにも優しくされてたしなぁ。
でも小学生時代って、いわゆる断れない子の優しさ搾取あるよね。お世話係ってなんだよ…。
っていうかもし、会社の同僚が昼過ぎくらいにデスクで吐いてることが度々あったらさ、私即やめるよ、その会社。
子どもは逃げれないんだよね。
もうとにかくね、病院に行け!!!と。
そしてトイレで吐け、と。
間に合わないなら、エチケット袋つねに待ってろ、と。
私は声を大にして叫びたかった。
明日美は、そんな勘違いさせる子だったのかな?
でも、店員さんの笑顔で勘違いする人もいるっていうし…。
とにかく、オタクがきもすぎる。
せっかく自分のことを理解してくれた人に出会えたというのにね…。
嫌なことは嫌、そう伝えることって大事だね。
でも明日美の場合は、どうでもいい相手が故に、嫌までの道のりが長かったのかな…。
好きの反対は、無関心っていうしね。
それに、嫌だけど我慢して優しくしてたわけじゃないから、また特殊かな?と思った。
でも爆発したように嫌!!となるのは、本当は我慢してたのかな…。
うーーーーん。考えさせられた話だった。
5、6話の【ポイズンドーター、ホーリーマザー】
毒親って虐待まではいかないけど、不適切な育児をする親だと思ってましたが、wikiを見てみたら、『毒親(どくおや、英:toxic parents)とは、過干渉やネグレクトなどによる児童虐待によって、一種の毒のような影響を子供に与える親のこと。』だそうで、虐待による毒のことなんですね。
マリアについてはもう…ひどすぎて辛すぎて言葉にならない。
一方、弓香の場合は虐待まではいかないと思ったけど、この問題はセクハラだと感じたらセクハラ、の論理に当てはまると思うので、弓香にとっては毒親だったんだな、と思った。
理穂は揺れてたね。でも、海の奥で溺れてたマリアはもちろんだけど、浅いところでびしゃびしゃしてた弓香も、どっちも声をあげていいと思う。
深さは関係ないかなーと思った。
弓香の母親は本当に立派だと思う。
ひとりで子どもを育てるのはどれだけ大変か。
たぶん、弓香の母親はじぶんが毒親だなんて、みじんも感じてなかっただろう。
愛してるがゆえに、色んなこと言ったしやった。
でもその気持ちが、当の子どもには微塵も伝わってないんだよね。
気持ちがすれ違ってるし、それは母親のやり方もまずかったのかな、って思う。
ただ、弓香は本当にまだこどもだな、とも思った。
母親のせいかもしれないけど、そこから卒業できてないっていうか…。
親の気持ちは、親になってみなきゃ分からない。
私もそれは痛感してるけど、もう少し母親に対して、理解を示しても良かったんじゃないかなぁ…。分からないなりに。
うーーーーん、難しいね。
子育てって本当難しいや。
私自身、一歳の息子がいるけど、めっちゃ過保護になりそうな部分が私の中にあることにびっくりしてる。
小学校の通学とかすごい心配で、毎日送り迎えしたい!!って思ってるし。笑
いや、やらないよ!!!
でも、もし飛び出したりして事故にあって最悪なことになってしまったらって考えると、それなら過保護の方が100倍マシ!とか思ったりしてね…。
難しいよね、ほんと。
でも、気持ちのすれ違いはおこしたくないから、しっかり話したいな。
私がどうしてそう言うのか、をきちんと理解して受け取ってほしい。
あーーー、これからの子育て、私大丈夫かな??って考えさせられた。
今も、一歳のしつけってどんな感じよ…??って悩んだりしてるけど。
あああ、湊かなえさん、本当にすごい作家さんだなーー。
色んな人の目線から、ある事実を語らせて、でも人によってその事実の捉え方が全然違う。っていうのを書くのが本当に上手いなーと思う。
もちろんこの世界も小説のように、みんな違う視点で、物事を見ていて、認識にズレがあるんだよねって再認識して怖くなるんだよなー。
読書の冬はまだまだ続きそうです!
おわり